管理番号 | 新品 :99458170 | 発売日 | 2023/12/12 | 定価 | 35,000円 | 型番 | 99458170 | ||
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明治時代に日本に進出した欧米系商社はいくつかありますが、ドイツ系のアーレンス社は早くも明治維新直後の明治2年(1869年)に東京築地41番地に店を開きます。当初の主要なビジネスは明治維新政府に対する西洋の武器の販売でしたが、日本の工芸品の輸出にも力を入れました。1873年には横浜の山下町にも店を開きます。 今回出品の作品には、その最初期の築地の住所が記載された「アーレンス社築地四十一」という非常に珍しい銘があります。「神業ニッポン 明治のやきもの」に掲載されているアーレンス社の品にある銘は、「東京アーレンス社」という比較的後期のものです。「築地四十一」の銘は、本作以外には瀬戸の名工、川本半助がアーレンス社の求めに応じて作成した品物にもあります。また、アーレンス社築地41の銘が平安時代の冠の中に描かれていますが、これは特注品であることを示します。同様の銘を持つ作品が名古屋博物館及び瀬戸染付工芸館などに保存されています。 さて、出品の品は九谷のいずれかの窯に製作させた品物と思われます。型で見込み部分を形成し、九谷特有の繊細な赤絵金彩をびっしりと敷き詰めて仕上げながら、中央の人物だけを当時輸入され始めたばかりの洋絵具で際立たせています。金彩の剥がれも殆どなく、ほぼ完璧な保存状態です。 大きさは、高さ6cm、幅が17cmです。 ワレ、カケ、ヒビなどの瑕疵は一切ありません。100年以上前に制作された品物ですが、ほぼ新品と言っても良い状態です。 尚、他にも何点か出品しております。併せてご覧頂ければ幸いです。