新入荷再入荷

種子政士氏(タネフルート)の製品 No.16038 Type 400 【修理OH済】

flash sale icon タイムセール
終了まで
00
00
00
999円以上お買上げで送料無料(
999円以上お買上げで代引き手数料無料
通販と店舗では販売価格や税表示が異なる場合がございます。また店頭ではすでに品切れの場合もございます。予めご了承ください。
新品 54,500円 (税込)
数量

商品詳細情報

管理番号 新品 :67977157 発売日 2024/10/15 定価 54,500円 型番 67977157
カテゴリ

種子政士氏(タネフルート)の製品 No.16038 Type 400 【修理OH済】

 昨年末に戴いた楽器ですが、同時期に他の楽器の修理費の嵩んだゝめに、関心のある方に還元致します。
 日本で初めてフルートを製作した村松孝一氏(ムラマツフルートの創始者)の最初の弟子が、種子政士氏でした。 その種子氏が独立して立ち上げた工房が、タネフルート研究所でした。 さらに、桜井幸一郎氏(サクライフルートの創始者)は、広島大学を中退して、この工房に入りフルート製作の修行を始められたそうです。 この楽器は、若き日の桜井幸一郎氏が携わられた可能性もあります。 (確認はとれていませんが、反射板に製作者を表したのではなかろうかと思われる刻印があり、「た」と読めるので、種子氏自身の作品かもしれません。) おそらく、1955(昭和30)~60(35)年頃の作品かと思われます。
 年代は、そう古くはないものゝ、まだ台座もなく、村松氏が戦前に独学で作り始めた頃の形を受け継ぎ、日本人が、見よう見まねで作った頃の名残を窺わせます。  タンポは皮も剥げてなくなり、ボロボロでしたが、フェルトではなく、種子氏の考案された独自の素材を使っていたそうです。柔らかく、カヴァードではくい込みすぎて、当時は調整が難しかったとか。 リペア後、廃棄せずに、資料としてオリジナルのタンポは返送してもらっています。
 音は、19世紀の欧州を思わせます。現在の新しい楽器では出せない美質です。 但し、歌口のポイントはタイトです。歌口向かいがやゝ低くなされている感のあり、自ずと内吹きになろうかと思います。  材質は、明らかに現在の洋銀とは違い、譬えるとMaillechortに近い響きに思われます。銀製の巻管の音にもよく似ています。 おそらく、ニッケル・メッキを施されています(銀メッキではないと思われます)。目立つ剥げはありません。
 横澤管楽器工房さんで、ひと月に及ぶ修理及びオーバーホールをして戴き、ほゞ完全に蘇りました。
 重量は395gです。  タンポは現在のものに交換してあります。軟物も全て交換し、フェルトはオリジナルに忠実に赤色に合わせてくれてあります。 楽器全体の磨きは、当方で施しました。
 ケースは、当方で補修しました。金具類も可能な限り磨きをかけてあります。
 楽器の購入価格、12188円、修理経費、47520円、計59708円の実費を要しています。 然るべき修理のための経費を要しており、やはり相応の価格設定をすべきと考え、ご理解を戴ければと存じます。 (一時期、若干の値下げをしましたが、戻していきます。)
 フルートの歴史資料として価値のあるものです。 ヴィンテージに慣れた方なら、奏法のコツは把握できると思います。
 継承して下さる方、どうぞよろしくお願い致します。

商品情報の訂正

このページに記載された商品情報に記載漏れや誤りなどお気づきの点がある場合は、下記訂正依頼フォームよりお願い致します。

訂正依頼フォーム

商品レビュー

レビューの投稿にはサインインが必要です